ひどくぶった。おかげでこのとおりはれ上がった。見たまえ、この大きなこぶを。あいつはきのうぼくに、これはできものだと言った。そう言ったあの人の様子はなんだかまじめだった。おそろしく痛《いた》むのだ。夜になるとひどく目がくらんでまくらに頭をつけるとぼくはうなったり泣《な》いたりする。それがほかの子どものじゃまになるのをガロフォリはひどくきらっている。だから二日か三日のうちにいよいよあの人もぼくを病院へやることに決めるだろうと思う。ぼくは先《せん》に慈恵病院《じけいびょういん》にいたことがある。お医者さんはかくしに安いお菓子《かし》をいつも入れているし、看護婦《かんごふ》の尼《あま》さんたちがそれは優《やさ》しく話をしてくれるよ。こう言うんだ。ぼうや、舌《した》をお出しとか、いい子だからねとかなんでもなにかしたいたんびに、『ああ、おしよ』と言ってくれる。それがうちにいる母さんと同じ調子なんだ。ぼくはどうも今度は病院へ行くほど悪くなっていると思う」
 かれはそばへ寄《よ》って来て、大きな目でじっとわたしを見た。わたしはかれの前に真実《しんじつ》をかくす理由はなかったが、しかしかれの大きなぎょろ
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