は別《わか》れなければならない。そしてわたしはよその親方の所へ行かなければならない。
 流浪《るろう》のあいだにわたしはいくたりかの親方に会ったが、いつもほうぼうからやとい入れて使っている子どもたちをひどく打ったりたたいたりする者が多かった。かれらはひじょうに残酷《ざんこく》であった。ひどく口ぎたなかったり、いつも酔《よ》っぱらっていた。わたしはそういうおそろしい人間の一人に使われなければならないのであろうか。
 それでもし運よく親切な親方に当たるとしても、これはまた一つの変化《へんか》であった。初《はじ》めが養母《ようぼ》、それから親方、それからまた一人――それはいつでもこうなのであろうか。わたしはいつまでもその人を愛《あい》して、その人といっしょにいることのできる相手《あいて》を見つけることができないのであろうか。
 だんだんわたしは親方に引きつけられるようになっていた。かれはほとんど父親というものはこんなものかとわたしに思わせた。
 でもわたしはほんとうの父親を持つことがないのだ。うちを持つことがないのだ。この広い世界に、いつも独《ひと》りぼっちなのだ。だれの子でもないのだ。
 
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