ると、こう説明《せつめい》してくれた。
 わたしがまだ来なかったじぶん、ジョリクールは肺炎《はいえん》にかかったことがあった。それでかれのうでに針《はり》をさして出血させなければならなかった。今度病気になったのを知ってかれはまた刺絡《しらく》(血を出すこと)してもらって、先《せん》のようによくなりたいと思うのであった。
 かわいそうな小ざる。親方はこれだけの所作《しょさ》で深く感動した。そしてよけい心配になってきた。ジョリクールが病気だということはあきらかであった。しかもひじょうに悪くって、あれほど好《す》きな砂糖《さとう》入りのぶどう酒すらも受けつけようとはしないのであった。
「ルミ、ぶどう酒をお飲み。そしてとこにはいっておいで」と親方が言った。「わたしは医者を呼《よ》んで来る」
 わたしもやはり砂糖入りのぶどう酒が好きだということを白状《はくじょう》しなければならない。それにわたしはたいへん腹《はら》が減《へ》っていた。それで二度と言いつけられるまも待たず、一息にぶどう酒を飲んでしまうと、また毛ぶとんの中にもぐりこんだ。からだの温かみに、酒まではいって、それこそほとんど息がつまりそ
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