でくるくる回したので、女中はすっかりびっくりした。
「あったまったか」と親方はしばらくしてわたしにたずねた。
「むれそうです」
「それでいい」かれは急いで寝台《ねだい》のそばに来て、ジョリクールをねどこにつっこんで、わたしの胸《むね》にくっつけて、しっかりだいているようにと言った。かわいそうな小ざるは、いつもなら自分のきらいなことをされると反抗《はんこう》するくせに、もういまはなにもかもあきらめていた。かれは見向きもしないで、しっかりだかれていた。けれどもかれはもう冷《つめ》たくはなかった。かれのからだは焼《や》けるようだった。
 台所へ出かけて行った親方は、まもなくあまくしたぶどう酒を一ぱい持って帰って来た。かれはジョリクールに二さじ三さじ飲ませようと試《こころ》みたけれど、小ざるは歯《は》を食いしばっていた。かれはぴかぴかする目でわたしたちを見ながら、もうこのうえ自分を責《せ》めてくれるなとたのむような顔をしていた。それからかれはかけ物の下から片《かた》うでを出して、わたしたちのほうへさし延《の》べた。
 わたしはかれの思っていることがわからなかった。それでふしぎそうに親方の顔を見
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