線がさし込む。
王はしっかり右の手で左の腕を握って一箇所を見つめる。
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王  あやまる?
 いかにも口惜しい、事じゃ。
 我と我が身を雲を突く山の切り崖《ぎし》からなげ出いて目に見えぬほど粉々にくだいてしまいたいほどじゃ。
 今までによう味わなんだ、
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あやまる
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 と云う事を経験せねばならぬ時になったのじゃ。
 わしは今まで、
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あやまる
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 と云う言葉さえ聞くのをようこのまなんだ。
 それにかかわらず、その言葉の響きを一つ一つ聞き自らその味をなめて見ねばならぬ時になったのじゃ。
 わしはなやましい折も気の狂わぬ頭と体をもって居る。わしの勇気は最後の勝利を得ようためにこのいまわしい思いも致して見るがよいのじゃとしり押し致いて居る。
 そうじゃ思い切って、あやまるのじゃ。法王に謝すと思えばこそ、腹も立つ。わしのこの尊い頭に少し許りでもい
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