胚胎(二幕四場)
宮本百合子
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)欠伸《あくび》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)御|叛逆《むほん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから4字下げ]
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時代
中古、A.D. 十一世紀頃――A.D. 1077―A.D. 1095
人物
グレゴリオ七世 ローマ法王
ヘンリー四世 ドイツ帝
老人 ヘンリー四世の守役を勤めた人九十以上の年になって居る。
第一の女
第二の女
第三の女
非番の老近侍
帝の供人同宮人数多
法王の供人数多及び弟子達
イタリー、サレルノの農夫の老夫婦
人民数多、及び不信心な遊び者
第一幕
第一場
場所
ヘンリー王の城内の裏手
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景 近侍達の住んで居る長屋体の建物の中央にある広場。
かなり間をおいて石の据置の腰掛が三つあって足の所に苔が生えて居る。
広場には一本も木がなく正面には三つほどの入口が見えて居て中央の一番大きい
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