ものほかもって居らなんだ。
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法王の群はしずかに動いて上手の戸口から入ってしまう。
舞台には小姓一人のこって、法王の出て行った方をしばらく見つめて、
やがて深い溜息をついてから反対の戸口――下手からひきずる様な足つきをして退く。
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[#地から1字上げ]幕

    第二幕

     第一場(前幕より三ヵ月後冬も十二月に近い頃の事)(A.D. 千七十七年頃)

    場所
  ヘンリー四世の城内 王の居間。

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景 そんなに広くない構えで四方に海老茶色の布を下げてある。
左右には二つ並べて大きく先王と王妃の像を画いた額がかかってその下に火が燃してある。
今のストーブとまでには発達しないごく雑な彫刻のある石板で四方をかこんだ窪い所に太い木の株を行儀よくかさねてある、その木と木の間から赤い焔が立ちのぼる。
反対の側には槍や剣。甲冑が厳めしく行列して居る。
中央には卓子が有って王の手まわりのものをのせる。
中心からかなりずれた所に燃える火をはすにうける様にして一つ長い腰掛があって上から長く重くて厚そうな毛皮をかけてある。

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