すためには王に一言申したいのじゃが、口で申さぬかわり、相当な御返礼と思うてこれをさしあげるとな。
又御目にかかる日もそう大して遠くはあるまいと思って居る、
と足して申したとな、おつたえなされ。
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法王は落ついた手つきで外套の下から巻いたものを出して小姓にわたす。
小姓はそれをうけとると一足急にさがって、
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小姓 法王様!
これは破門の宣告状でございます、
陛下に――
お間違いだろうと存じます。
法王 盲にも、目くされにもなって居らんでの。
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小姓はすくんだ様に下を向いてそこに立つ。
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法 馬の用意をいたいて呉れ。
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法王の供人一人下手から去る。
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法 若い人何もその様におどろかぬとも良いのじゃ、王はわしに廃位の宣告状をお送りなされた御礼じゃもの。
ちとかるすぎるかも知れぬが、わしは貧しゅうてそれ丈の
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