自由に致す力を持って居るはずじゃ。
 何せわしは御事が毎日毎日神をお説《と》きやってわしの息をひきとるまでお説やっても心はかわらぬのじゃ。
 許すとは申さぬじゃ。
 根くらべを致いて居るも、そうあきの来るほど長い事ではござらぬじゃ。
 お互に千年とは生きられぬ事じゃほどにのう、土面の中で、うつろになった眼《まなこ》を見はって機嫌のよい娘の様に明けても暮れても歯をむき出いた口で云いあいながら根くらべを致す事はござらぬじゃろうからのう。
 またたってお事が許いて欲しくば偉うお事をお守りなされる神に願うて不死の薬なりいただいてわしの十代あとの皇帝に許いておもらいなされ。
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王は静かに立ち上って音もなく供人にかこまれて中央の扉のかげに消える、舞台には法王の群一つになる。
間もなく下手の扉をあけて小姓が一人手に書きものを握って入って来る。
法王に渡すと一目見て口に氷の様な冷笑をうかべる。
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法  斯う御返事なされ、
 有難う頂戴致す。
 したがわしは幼いうちから礼儀をきつう育てられたのでの、これに御答え致
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