居るイエスは深く自分を御信じなされた。
 己を深く信じて行われた事は奇蹟となって現れ水を酒ともおかえなされ又|盲《めしい》たものに再びこの世の光りをおあたえなされる事も出来たのじゃ。
 世の中に己ほど尊い偉大なものはないのじゃ。
 わしはいつでも己と云う尊い名をたたえ、
 己と云うものの力にすがるのじゃ。
 己の声はお事の望を、
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許いてはならぬ!
叶えてはならぬ!
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 と申いたのじゃ。
法  位と云うものは極く形式的な事でござりながら人はそれを尊びまするじゃ。矩を越えぬ形式はすべての事に大切でござる。
 皇帝でさえ有れば素足に只一枚の衣をまとって居っても皇帝には違いのうてもその威を保つために形式的な厳かな冠もいただき目立つ衣もまといますのじゃ。
 それと同じ法王となれば並の僧侶と同じ黒い衣をまとうてもよいのを只形式ばかりの白い衣を着、その威を保つためにはいろいろの権を持たねばなりませぬじゃ。
王  形式は人間のために作られたものでの、人間が形式のために造られたものではござらぬよ! 人間は形式を
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