会主義建設の社会的規律の防衛者・反革命の徒の断罪所であるように、それは、勤労者自身の武装である。日本帝国主義の軍隊は、天皇[#「天皇」に×傍点]の手先、軍閥・将校と強制的に徴集され牛馬の如き非人間的条件の下に働かされる「軍服をきた労働者・農民」でつくられている。が軍隊は、勤労大衆の鎮圧と、帝国主義戦争の武器としての役目を負わされている。それであればこそ、自己の階級の使命に目覚めた労働者・農民は、武器を逆に向けて支配階級を倒そうとして蹶起しているのだ。
ソヴェト同盟の赤軍は、国内に於ける反革命の徒から、社会主義建設を守るのみならず、ソヴェト同盟へ干渉戦争をふっかけようとしている列国帝国主義の攻撃から、社会主義建設を守るのを任務としている。そして、それは単に守るだけではない。国際的規模で、資本主義と社会主義国家の闘争が成熟する日、赤軍は国際プロレタリアートの輝かしい軍隊としての威力を発揮するものだ。赤軍の中には共産党の細胞が形成され党の指導が貫徹している。
赤軍の兵士の生活は、政治的・経済的・文化的の何れにおいても、ツァーの時代の虐待された生活と比べることの出来ぬ位にすぐれている。ツァ
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