結びついている。「都市ソヴェトは、それを通じて脈搏つ大衆の生命を感ずる、村落ソヴェトは常に標準的な農民と接触している」
 そして大衆は彼等が選出したソヴェト代議員を監視し、その活動を批判し、代議員が職責をつくさない場合には、いつでも召還し得る権利がある。かくして我々は次のことを知るであろう。
 ブルジョア・地主的日本の国家機構に於ける中央集権は、天皇[#「天皇」に×傍点]から小さい村の村長に至るまで一連の鎖によって固く繋がれた搾取と、抑圧のための中央集権である。ソヴェト政体においての中央集権は「労働者が自由意志によって己れの武装せる力を結合させ」たものである。
 次に、この二つの種類[#「二つの種類」に傍点]の中央集権を、比較的近似的に示している図解を掲げて、諸君の参考にしよう。(四九―五〇頁〔本巻五二四―五二五ページ〕)[#図「ロシア社会主義連邦ソヴェト共和国中央及地方機関ノ交互関係」P524、「我国之国家機構図」P525]
 (五) ソヴェト同盟の軍隊赤軍は、社会主義を建設しつつあるプロレタリアート独裁[#「独裁」に×傍点]の国家の重要な一部隊である。裁判所が、勤労大衆自身による社
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