、それと同時に、日本の天皇制[#「天皇制」に×傍点]は、その独自の、相対的に大なる役割と、似而非《えせ》立憲的形態で軽く粉飾されているに過ぎない其の絶対的性質とを、保持している。自己の権力と自己の収入とを貪慾に守護している天皇制[#「天皇制」に×傍点]的官僚は、国内に最も反動的な警察支配を布き、国の経済および政治的生活に於てなお存するありとあらゆる野蛮なるものを維持するために、その全力を傾けている。国内の政治的反動と一切の封建性の残滓の主要支柱である天皇制[#「天皇制」に×傍点]的国家機構は、搾取階級の現存の独裁の鞏固な背骨となっている。その粉砕は日本に於ける主要なる革命的任務中の第一のものと看做《みな》されねばならぬ。」(独文『インプレコール』四二号)
(四) ソヴェトの権力は最も包括的なプロレタリアートの大衆組織であると我々は前に云った。実にソヴェトの権力は大衆と密接に結びついているところに、いかなる国家権力よりも民主的で強固だ。
ソヴェトはブルジョア議会と違って法律を審議するのみならず、それを実施する国家権力である。ソヴェト代議員はブルジョア議会の代議士と違って生産点で大衆と
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