を、プロレタリア・農民の生活全体に関連する事実として、描写しなければならないのだ。
男の作家が書くばかりでなく、婦人のプロレタリア作家がもっともっと多勢出て来て、独特の実感で、日夜闘う婦人大衆の経験の隅から隅までを活々と書かねばならないのだ。
日本プロレタリア作家同盟の婦人委員会は、婦人をこめてプロレタリア作家が、どんな風に作品活動をして行くべきかを研究すると同時に、婦人を主とする文学サークル発展のため、婦人通信員養成、婦人作家獲得のため益々積極的な活動を開始している。われわれは一人でも多く職場大衆の中から婦人サークル員を、婦人通信員を、婦人作家をもたねばならない。一人新しい婦人のプロレタリア農民作家、通信員の出ることは、われわれプロレタリアの文化が、それだけ支配階級に対して勝利した証拠なのだ。
今年の三月八日「国際婦人デー」は、支配階級のファッショ化と、侵略[#「侵略」に×傍点]戦争の真只中で闘われようとしている。『文学新聞』の婦人読者、サークル員、通信員のみなさん! みなさんはこの意味深い「婦人デー」の文化闘争としてどんな用意をしていますか? 世界のプロレタリア・農民の婦人が
前へ
次へ
全5ページ中3ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング