手をつなぎ、戦争絶対反[#「反」に×傍点]対! ファシズム絶対反対! ソヴェト同盟を守れと叫ぶ日だ。現実、戦争に夫や兄弟を奪われ、物価騰貴と失業に苦しめられているわれわれが手をつかねてはいられぬ。
満蒙事件がはじまって半年近くたつのだ、ほんとに婦人の立場から戦争反[#「反」に×傍点]対を叫ぶ小説、詩、通信で『文学新聞』を埋めよう! ファッショ化と闘うプロレタリア婦人の文化の砦として、サークルをどしどし拡げよう! 婦人通信員の倍加運動を、着々とやって行こう!『文学新聞』の婦人読者は、一人が二人を勧誘するのだ! だが云うまでもなくこういう仕事は、婦人だけにまかされた任務ではない。プロレタリア・農民なら男も熱心に参加し「国際婦人デー」の実践としなければならないのだ。何故なら、プロレタリア・農民の真の解放は、半数を占める女がおくれていたのでは物にならぬ。それはレーニンも云っている。プロレタリア文学はプロレタリアの階級的全生活の鏡だ。そこへ、いつまでもおくれたものとして女が現われていることは、決してあり得ないことなのだ。[#地付き]〔一九三二年二月〕
底本:「宮本百合子全集 第十巻」新日
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