提案されましたが、どうですか?」
「異議ナシ!」
 拍手。拍手。盛な拍手が起った。
「異議ナシ!」
「では、起草委員を選んでそのことに当りたいと思います。選出方法は」
「議長一任!」
 大会は、朝鮮プロレタリア作家同盟ばかりでなく、他の友誼団体へのメッセージ起草をも決議した。

 討議は正味八時間余ブッ通して行われ、日本プロレタリア作家同盟は第三回大会で、内容的に、一歩、確然たる前進をした。
 一九三〇年の第二回大会で、作家同盟は「文学のボルシェビキ化」を決議した。そして、「前衛の目をもって書く」ことを目標としてやって来た。
 一年間の作品行動にあらわれた現実の成績は、ところで、どうだったろうか?
「ナップ」の作家たちは、確に生活的に一つの発展をした。作家主義を脱し、プロレタリア大衆の中へ! という作家たちの努力は強く、実際に今日工場、農村で労働し階級闘争しているプロレタリア、農民と何かの形で接触をもたない作家はなくなった。
 作家は、前衛的大衆の闘争を、生きた題材として捕えた。たくさんのストライキと農民闘争は、すぐ「ナップ」の作家の書く作品に盛りこまれた。
 さて、大切な問題は次にあ
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