す気分ならば、この肉体的な悪条件に抗して毎日創作の仕事を続けるだけの努力はしません。自分に対してより多様な活動を求めているからこそ、現在は健康をリスクしながら長篇を完成しようとしているわけです。作家は前をみています。常に前をみて一章から一章へと困難とたたかいつつ建設してゆくものです。
三 第一回選挙当時から、わたしの立候補がすすめられています。そのたびに当選の確実性がとりあげられ、体がわるければねていてもいいし、活動もほどほどでよいからと言われますが、国会およびすべての部署で働いている党員の経験からそのようなことが不可能であることは十分わかってきていると思います。もしわたしに大衆の支持があるからといろいろの場合立候補をもとめられるならば、それは長年にわたるわたしの文学活動と階級性に対する大衆の信頼の証明でしょう。そうだとすれば書記長の発言にあるわたしの非大衆性、非階級性、独善という断定はおのずから反証されているわけです。
わたしが立候補できない一つは上述のような健康上の理由です。議員その他の必要条件の一つは、健康であるということは党員議員の一致した意見です。
党は多くの人材を
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