あるのが皆をやたらに笑わせる。ロシア人はパンをくれと云う事を、
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 メリゴスゴス
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と云うと私に教えた。そんな事はないだろうと云ってもきかない。私のきいたのに間違の有ろうはずがないと云って居る。
 この男が帰ると甚五郎爺とおともさんがつれだって来る。二人とも、あんまりさっぱりした装をして居ない。おともさんはその男の後姿を見送って、その丸々した肩をすぼめて一寸舌を出した。祖母の前に来ると、二人ともがやっこらと先ず膝をついて、それからゆるゆるとお辞儀にかかるので、
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「いいおひな様だのし。
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と祖母が笑う。
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「ほんによ。この婆さまにゃあ、己が似合わしいと。ハイ、まず明けましてよいお年でござりやす。
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 二人して、いろいろの事をしゃべり合って居る。祖母は、だまって笑いながら聞いて居る。炉の前にチンと座った祖母の紋八二重の黒い被布姿がふだんより上品に見える。どうしても年よりは被布に限ると思って私は傍《わき》から見て居る。
 おともさんは又、もうこの四日に掛
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