機嫌で、その時勇戦奮闘した様子を手まねまでして話した。
 沙河附近の戦の時だったそうで、
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「そりゃあ、貴方様、見事に働きましたぞえ、そんじゃから、足片方なくしても、やつにとっつかまりさえしなんだら、金《きん》しは目をつぶっててもはあ落ちて来ますのし。そうよ。溝ささかしまに、落ち込んだばっかりに、聞きたくもない捕虜になどなって、この次の戦さあ出たら、首の三つ四つは朝めし前のお土産だっし。
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 肩をゆすっていかにも頼もしい様子をする。この男は、夏にある点呼の時にいつでも、厚い冬着を着て行って、湯をあびて帰って来るのが常だ。何故そんなひどい思をするのかときく人があると、
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「戦の時《と》きあ、夏と冬の入りまじった時があるかんない、夏になったとて、衣裳換え出来ねえ時はあるし。
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と云って居る。顔の造作の小さい茶色の頬骨のとび出た男である。
 肥料を自分の畑ばかりへ、沢山やると云って、祖母はあんまりよくは思って居ない。一杯の酒を一時間もかかって飲む。おできのあとか何か、頭の殆ど中央に一銭銅貨位のおはげが
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