学校出席
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『太古美術の瞥見』を訳終(第一)
二月二十二日(日曜)
第二、ギリシア寺院、及び男女神訳終。
二月二十三日(月曜)
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〔摘要〕学校欠席
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二月二十四日(火曜)
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〔摘要〕学校欠席
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二月二十五日(水曜)
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〔摘要〕学校出席、
美音会、母上、岡田信一郎に会う、
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久し振に美音会に行く。新内は上手下手が分らず。琴は又同じ。大薩の五條橋はばちのさえをおどろき呂昇は身振のひどくなったのと声のすまないのでああ云う程の芸人の末路は暗いものに思われた。竹田人形は一番私の心にかなった。極ク単純なそして又ごくクラシックなおもかげをもって居る。着衣の立派でないのも色のあせた赤げっともふさわしいものだった。
岡田さんに会って食堂でお茶をのむ。頭にきざみこまれる様な様子の人は男でも女でも只一人も居なかった。
二月二十六日(木曜)晴 寒
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