見っともないかおに落ちかかる毛をあげあげして茶がまの方に行った。
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「ぶきりょうなあの年頃の娘がかおを赤くするなんて妙ないやな感じを起させるもんですわねえ」
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 千世子はさとった様に小声でHに囁いてはばせまの帯を貝の口にした割合に太った後姿を見た。
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「同性じゃあありませんか、味方をする筈のもんですよ、年だってそんなに違ってもしないのに……」
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 Hは何でもないと云った様に云って濃い髪を撫でた。女で云えばヒステリー性の人の持って居る青白いしまったたるみのない手、それと同じ形の手が黒いかみの林の間を白鳩の様にとび廻るのを美しいと思って千世子は、片方の目ではHの美しい手を片方の目では気まずいかおをして居る源さんを見た。茶屋を出てからも妙にそそのかされた気持で、並木の歩くに気持の好い、何となく斯う、画にある様な綺麗な小石の光る道をふところでをしながら筈[#「筈」に「(ママ)」の注記]とゆらゆらあるいて楽しさと苦痛の時間を長くしようとして居た。
 両肩を張って二人にぶつかりながら歩いた。甘ったれる様な意
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