れた小鳥の様にだまったまんま二人は椅子によって居たが、
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「きりだけやってしまいますから……」
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Hは云って立ち上ると源さんは千世子を見つめて居た目をあわててHの手に注ぎながら、
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「どうぞ。私も何かしましょうから」
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とばつを合せたつもりで下手な返事をした。
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「千世ちゃん単純生活をかりて来ますよ、ネ? いいでしょう、そいからこないだのは本箱の中にしまって置いたから……」
「そう、そんならそうなさいあれの原書もあるワ、正面の棚の上から二番目のはじの方に……キット」
「僕はこの頃フレンチを独りでやってるんだけど……貴方もやって御覧な……そんなに骨も折れないから……楽しみに好い……」
「でも今のところは出来ない、毎日こんな風をして居るんだからこの次の日曜に目黒に行って気分がわるくならなけりゃあ少し位つめてもいいけれ共……」
「ほんとうにそうだっけ、でも見たとこでは何ともないもんだから……」
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こんなまとまりのない知れきった様な事を御丁寧に話し合って
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