近いうちにきっと御目つけになれましょう、そうに違いありませんワ、自分のすべき事を真面目にして行く時に一人手に自分を待って居るものが見つかりますもの。
 これから私達は救け合ってお互に幸福にだれにも似せる事の出来ない生活をして行かなくっちゃあねえ」
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 千世子はいつもとは人の変った様な調子でこんな事を云った。自分の頭の上が光って居る様に感じながら千世子はジーッとHのかおを見た。
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「アア――神様……」
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 Hは目をつぶってうつむいていつまでも頭をあげなかった。
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「貴方が私を忘れさえしないで下さればほんとうにその方が幸福かも知れません、私達は仲よくそうして考え深く――」
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 しばらく立って顔をあげたHはその白い千世子のすきな額と濃い髪を尊い様に見せながら口の辺に笑いをうかべながら云った。
 二人は新らしい生命をうけた様にその日っきり今までお互に迷って居た事は忘れる事にした。
 千世子はしんから迷わなくなった。
 あけてもくれても真面目に輝いた目をしながら書いたりよんだりして
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