ざけたりなんかしない様にするんだよ、あんなものは下らない廻気なんかして云いふらすもんだからネ」
[#ここで字下げ終わり]
 千世子はだまってきいて居たけれどもその云うわけもこんな事を云い出す動機も知って居た。こんな事を云われてから千世子が自分とHとをどれだけ母親が案じて居るか、又どの位の事まで想像して居るかって云う事を知った。
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「阿母さんは私とHさんがどうにかなってるんだと思ってるのかも知れない、若しそう思ってたって何も私がつとめて証明してそうでないと思わせなくっちゃあならない事でもなし又自然に分ってしまう事なんだから……」
[#ここで字下げ終わり]
 こんな事を思ったっきりであった。そうしてその頃から書きかけて居た事をまとまらないながらも書いて居た。
 千世子の仲良くして居るK子が、千世子が海辺に行って居た内一度も便りをよこさなかったと怒ったのももっともなほど段々よそよそしくそうして又段々、千世子には関係のうすいものになりかかって来て居た。
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「ネエ、K子さん、あんたこの頃段々変って来る様じゃあありませんか、そいで又……」
[#ここで字下
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