かで、見たこともない一握りの人々によって運営されて来た。その「政治」から今日私たちの現実にもたらされているものはかかる結果である。政治なんかに用はない、と憤りをひそめた家庭婦人の捨台詞《すてぜりふ》こそ、どんなに、これまでの「政治」に私たち全人民が見切りをつけているかということの端的なあらわれであると思う。本当に、私たちにとって、これまでの政治は一つも用がなくなっているのである。
これまでの政治に用はない、と背を向けている二千万の婦人が、では、自分たちの毎日の辛苦から脱け出たいと思っていないというのだろうか。それこそ全く反対である。どんなに主婦たちは、人間が生きるに足るだけの食糧の配給を願っていることだろう。出征して再び還ることのなかった良人をもつ妻たちは、どんなに、自分たちの不安が社会全体の連帯保証によって守られ、自分が安心して助ける場面と、安心して遺児たちを育て終せる条件とを求めているだろう。戦災者・復員者たちは、日を経るにつれて骨肉を噛む生活破壊の苦痛を味っている。
男女の学生は、せめて一日も早く教科書をもって、空腹でなく勉強したいと切望している。
日本じゅうの農村に、様々
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