幸な加害者の形で現れている被害者の一部をもこめて、私達全人民は、女も男もこの破局から自分達の前途を救い、民族を高めるのはただひとつ自分達の結集した力の合理的な運営があるのみであるということを自覚することは、もう決して早すぎない。おそすぎたとしても早すぎることはなくなって来ている。
私共全人民の前には、重大な生活上の問題が押し並んでいる。先ず食糧問題に対して、政府は今日までどんな具体策を講じ得て来たろう。強権を発動して供出をさせると脅かしたり、輸入米が出来ると気休めをいったりするけれども、つまるところは、米の価格吊上げという、一層人民生活を破壊する方法しか実現していない。人民の生活を破壊した政府は、どれだけの実力を以て、今日その再建をするというのだろうか。いくつかの実例について見よう。昭和二十年十一月の初旬、日本の帝国主義侵略戦争の動因の一つである財閥の解体命令が連合軍司令部から発せられた。三井、三菱、住友、安田の四大財閥が解消せられることになった。日本を破壊に導き、七千万の人口を限りない苦痛に陥入れている財閥が、解体せられるということは私達の心に、何となしこの社会も、公平に向いつつあ
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