た家の屋根を葺いたのは、憐れな妻子の手であって、国家の手ではなかったことを見出している。この人達は、自分の強いられて来た大きい深い犠牲に対して、どんな真実の償いがされていることを見出しただろう。権力に強制だけあって誠実の皆無であったこと。人間に対する真実の拠り所が心の内で失われた感じ。その虚無的な心持をどこへ、どう建て直すべきだろうか。人民に絶対服従を強いて来たこれまでの抑圧は、彼に正当な人民の権利の自覚に立戻って自分の破滅を救う方面に順序だてて物を考えさせる自主的な判断力は与えていない。義理も人情もない扱いを受けた、という深い深い傷つけられた感情は、不幸に強いられた無智から、大局より見れば、同じ強権に苦しめられた被害者仲間である市民の間に向けられて来ている。法律の上では、押入った人々は加害者であり、侵入された市民は被害者である。けれども、人民の生活と、それを徹底的に傷つけた支配階級の関係を実際に立って観察すれば、兇器を持って私達の生活を攪乱するその人々をも含めて、私たち人民がすべて、強権と犯罪的な戦争による被害者である。
このことは明瞭に自覚されなければならないと思う。そして最も不
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