ロッパ諸国及びアメリカは深刻極まる戦争の惨禍を経験している。ヨーロッパ資本主義間の利害の矛盾が、第一次大戦を起したことは誰の眼にも明瞭である。同時に、あれ程多くの血を流し、あれ程多くの人々の命を失い、国民生活を互に破滅させ合いながら、その結果としての国際連盟や軍備縮小会議などは平和建設の上に極めて薄弱な力しか持ち得ないことも、ヨーロッパの人々は発見していた。国際連盟が出来たと同時に、既に第二次世界戦争の危険は、総ての人に警戒されていたのであった。ヨーロッパの第一次大戦において経験された破壊を心から嘆き、戦争が非人道的な所業であることを心から恥じているヨーロッパの多くの進歩的な人々は、真面目に第二次大戦を防ごうとしていたし、あらゆる形、あらゆる会議、あらゆる力の均衡を発見する方法をつくして、危機に迫って来る第二次戦争を防ごうとしていた。その時に、ドイツのナチスとイタリーのファッシストと日本の侵略的支配者はヨーロッパのその矛盾、ヨーロッパ内部のその苦悩に乗じて、折あらばと漁夫の利を求めて、第一次大戦時代からちっとも本質の進歩していない侵略戦争を計画した。
日本が満州に侵略を開始したのは、
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