戦争犯罪国として、対等の国際的自立性を奪われた。私達祖国を愛する者は、この戦争の結果を悲しい心で受取った。そして、或る人々はきっと思ったに違いない。昔から喧嘩両成敗という言葉がある。国際間の戦争にしても必ず相手はあるものを、なぜ日本にばかりに戦争犯罪国の責任が負わされるのであろうか。それは日本が敗けたから、勝った側から、勝った勢いでそのような道徳責任までを負わされるのではあるまいか、と。私達は自分たちが、自信をもって生き、明るい日本建設のために、新しい民主日本を形づくってゆくために、この疑問の感情を究明し、国際間における日本の戦争責任の意味を十分理解しなければならないと思う。さもなければ、誤った狭い民族意識に捉われ、その民族意識は反動者に巧に利用され、結果としては、私たちの手がやっと端緒についたばかりの民主政治を再びまき上げられてしまうことにもなりかねない。私たちはわが祖国を愛し守ることにおいて、聰明でなければならない。
 なぜ日本は第二次ヨーロッパ大戦において侵略戦争の責任者と判断されているだろうか。遡って考えると、二十八年前(一九一四―一九一八)の第一次ヨーロッパ大戦において、ヨー
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