まま自身の特権を守って益々反動となってしまった。今日の日本の民主化は、明治にやりのこされたブルジョア民主主義化の完成という過程なのであるけれど、その初めの担当者は先にくりかえしふれたように、もう自身で民主化してゆく発展の能力を失ってしまっている。従って、新しい勤労人民階級がその原動力とならなければならない関係に立っているのである。
 民主戦線といい、人民が自身の幸福への道として民主なる共和政府を設計することは、一つの社会発展の足どりとなって来ているのである。
 細々として日常生活に即した要求が、婦人の特色ある社会性としていわれて来た。けれども、今日の私たちが婦人として感じ、それを無くしたい不如意の一つとして、大きくひろい全般との繋りであらわれていないものがあろうか。婦人だからモラトリアムにかかわりない、という架空の天国は、地上にはないのである。女性という性に即した実例を一つ考えよう。戦時中、婦人たちは何といわれただろう、あのように、生めよ、殖えよ、と励まされた。今日、同じ女性は何といわれているだろう。日本の人口問題は重大である、として産児制限の輪は、生めよ、殖えよ、と云った権力のその面
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