前で闘わされている。五百円は五人家族「標準」といわれている。女性の性そのものの自然さ、高貴ささえこのように方便によって翻弄されるとき私たち婦人の胸にはほとばしる熱い思いがある。純潔な怒りが燃えるのである。母性はゆたかに、愛らしい子供たちは地にみちて、しかもそれを育て上げられる社会の条件、施設をこそ、女性は求める。それ故にこそ、母性の保護として、子供たち自身の幸福のために、科学的な調節の自由はなければならない。私たち婦人は、現支配者たちがひきおこした戦争惨禍の責任を糊塗しようとして、政府の無能を彌縫《びほう》しようとして、云々する産児制限に、決して無条件に母なる肉体をさらそうとはしないのである。
 今日の私たち日本の人民は、日本の生活がこのようにも艱苦にみち、引裂かれているからこそ、ひとしお、わがふるさとを、深い心に抱きとっていると思う。建設のための犠牲の日々であるからこそ、おのおのの生を厳粛に自覚し、新しい民主日本のために其の価値を、一杯に活かそうと思っている。そのために、すべての婦人は事理明白であろうと願っているし、無限の若さを、その最後まで惜しまず新しい日本のために注ぐことを切望し
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