実体は、何たる悲劇的めいたものとなるだろう。勤めている男女の従業員は、幾らかの割増しのついた給料を家へもちかえるとしても彼が、知人の安否を問い合わせる一枚のハガキは二十五銭になる。更に私たちが、周到な理解をもって知らなければならない重大なことがある。それは、工場、官庁その他の公共的な場面に働く勤務者が、私たちと全く同様な生活の必要から一定の要求をすると、当事者たちは、その要求を拒絶出来ない代り、忽ち、その結果を、一般市民これを見よ、とでもいう風な、其々の部門での値上りとして反映させることである。
 官僚的、財閥的なこういう技術が、もし私たち人民に仲間われをさせ、一般消費市民と勤労者、農村と都会との対立を生むならば、これほど反動のよみがえり、専制支配の復活に好都合なことはない。何故なら、それを日本人民には、自治の能力、民主の方法がまだ分らないという口実につかい得るのである。
 今日心ある人々は皆正当な、合理的で平和的な人民の食糧管理が大切であると、考えている。そのために、秩序と組織性をもって、町から村へ、村から町へと民主的に統一された線の出来なければならない事を痛感している。
 政府は不
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