いによって、人民生活は極限へ追いつめられようとしているのに、政府は、まだ、軍需産業補償のことをいっている。封鎖した人民の金で、もう十分儲けた軍需成金を猶この上にも補償して、その裾わけにあずかろうとしている。軍需産業補償金があるならば、その金こそ、戦死者未亡人その家族の生計保償のために、戦災者の生計立て直しのために、公明正大に支弁されるべきだと思うのは、誤った考えであるだろうか。
 今日、日本には五百八十三万人の失業者があると、モラトリアム公表の日の新聞にかかれていた。八十三万人は、三月までに就業する見透しであると報じられている。
 だが、私たちは、注意ぶかく、事のいきさつを見守る必要があると思う。例えば、国鉄の従業員が、生計費の値上りに耐えかねて待遇改善の要求をした。そしたら、国鉄の運賃は、飛び上った。昔から辛棒づよい社会勤労者の代表である逓信従業員が、生きなければならない、という共通の必要から、困難な対立に入った。逓信院では、ハガキ二十五銭、封書五十銭の値上げを考えているのである。理由は多額となった支出をまかなってゆくためであるとされている。
 逓信従業員たち、国鉄の働く人々の生活の
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