ピアのところなんか)そのこと、思っているのよ。気にかけているの。それでそこを突こまないでしまうようなところ。大きい欠点であると思います。こういう点は悲しいと思います。私のものわかりの早いところの裏にくっついている一つの弱点です。大いに気をつけます。私はもっともっとねっちりとしなくては駄目ね。もっともっと野暮く[#「く」に「ママ」の注記]たい精神をもたなくてはなりません。もっと追求の精神を。
 世界史との連関でということは私たちの生活の感情となっているわけです。文学史なんかそうでなくてはものの云われる意味、日本文学として云われる意味を失います。年代の区切りかた。ここに云われている意味は正しいと思います。ここにも何だかいくつかの面白い話題がふくまれて居りますね。世界文学が世紀に区切って、横たての連関で各国の文学を綜合的に語る姿を考えると、そこには湧くような旺な文化の命を感じます。そのようなよろこばしいひろやかさで文学史のかかれるのは。「広場」という小説のなかで、劇場のなかの歌声に答えるように宏[#「宏」に「ママ」の注記]子の胸に「ああわれら、いつの日にかその歌をうたわん」というくりかえしが
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