[自注10]「古風な反逆者」――同。
[自注11]「狂人たち」――同。
[自注12]「陽」――同。
[自注13]『歌のわかれ』――中野重治の小説集。
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十一月十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
十一月十一日 第七十七信
九日づけのお手紙、きのう頂きました。いろいろとありがとう。それについてかく前にきのうの行事を一つ。
きのうは朝[#「朝」に傍点]五時におきて、『改造』へ「板ばさみ」というものをかき(十枚)(今日の女が労働と家庭との間で、どんな板ばさみになっているかということ)それから佐藤さんにつれてもらってあすこの学校の公開にゆき、十二時にかえってから夜までお客という状態でした。そのような忙しいのに公開を見たのは、佐藤さんが自分の専攻の部の特別展を一部にやっていて、いろいろ珍しい標本だの何だのあるというし、我らの細菌をまのあたり見参してその正体も見てやりたかったし、それで出かけたわけでした。くたびれたけれど、いろいろ面白かったわ。細菌ばかりでなく、学生(ああいうところの)の気分というものもすこし感じられて。ああいうテクニカルな学校と
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