ードが死んだときの)はしらみと南京虫が伝播したのだそうですから。
この紙のひろさは、たとえ1/30[#「30」は縦中横]なりとも、というお手紙だと思い、くりかえしよみ、そして又いまもよみます。
作品と作家とのいきさつについての物語、それから詩のヒローに単純な呼び名がつけられる面白さ、可愛さ。全くすこやかさは目に浮ぶようと云われているとおりね。健やかな情感とすこやかな理性というものは、実に実に人間の生存の核心の発育力だと思います。そして、昔の人のようにその二つのものが二つの分れたものとしてはなくて、すこやかな情感はすこやかな理性に生活が貫かれて居り、そのようなすこやかさを理性が確保するのは、それにいつもすがすがしく新しい血をおくる感情の、人間らしいすこやかさがあるからであるという関係。そういう人間らしい弾力と暖かさと面白さのあふれた小説がかきたいことだと思います。
一昔前脱皮の内面が描かれるべきであったということは非常に意味のふかい言葉だと思います。「広場」ではじめていくらかそれにふれているわけです。しかし、あの時分に描かれるようには描かれず、従って、そういう作家の発展が、日本文学
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