ましでしょうか。どうかそうであるように。
四日のがお金でしたってね。では十五日の玉子もお金? 玉子でなければいやですのに。四日は、しかし正月の間で品が一層揃わず、そんなことだったのかもしれません。
御用の方からシャツのことわかりました。すぐ今ほして送ります。地図もわかりました。『朝日年鑑』の新しい分はいかがでしょうか、送りましょう、ね。
雪も雨もふらないでも、何と何日もかかることでしょう。てっちゃんの手紙、僕は苦笑とあって消されてあるので笑いました。あのひとは、ここに云われているとおり、苦労の時期をまともに生きようとする作家として見る心持や、あなたへの親密さや、そういうものでやっぱりいくらかはあなたに安心をおくることになるだろうという心持で、作品のことなどかいてあげるのね、きっと。
あの文芸批評について、私の感じたことかいた手紙はもう御覧になったわけでしょう? 大分前ですものね。仲々分らない人が多いということを全く同じに感じました。そのわからなさの範囲のひろさと云ったら! 今年の仕事への祝福をありがとうね。量質ともに粗末でないものを生んでゆきたいと思います。
それにつれて、い
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