しれないけれど。間をおいてもう一度来て見ましょう。この本の題は、もし「白い蚊帳」がつかえたらそれもいいでしょう? そういう題で出る筈でしたから。或は、新しい一作の題を、もうすこしましにしてつけてもいいわね。
 ところで、今急にあわてた心持になって居ります。毎週木曜日に『朝日』家庭欄に短い週評をかいていて、きょうその木曜でしょう? すっかりポッと忘れていて、今、あら、と思い出してびっくりした次第です。きょうは忘れるわ、それは忘れるわ。忘れられないから週評は忘れてしまうのが当り前です。
 それから、ブック・レビューのことについては確にそう思います。又、女のひとのための雑誌に書くのは、通俗教育家とはちがうという点でこそスペースがあるので、そこが又いつそのスペースがなくなるかもしれないところで、極めて微妙です。女史型言説をなしては居りませんから、その点は御安心下さい。すこし勉強して、そして、女の今日のいろんなことを社会的な生活向上の面から見て、批判的にかくという人はこの頃全くすくないのよ。ですから私でもかくことになり、小さいものにしろ、私は所謂雑文は書きませんから(本質的に)それは大丈夫です、
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