早おき大切ということはよくわかります。十日毎の表というの、全くありがたくはあるのだけれど。全くありがたくはあるのだけれど。――しかし私としていやと云い切れない次第ですから仰せにしたがって復活いたします。弱って来たりしてはいられないことは確かですから。でも、二時頃というのは毎晩のことではなかったのよ。その点は御休神下さい。
 一頁勉強のことも元よりそのつもりで居りました。私がいくらかジャーナリスティックな仕事と、そうでない仕事との見境いがつくようになって来たのもおかげですから。
 それから島田からかえりのことね。あれは偸安という意味からだけではなかったのでした。非常に疲労していたし、且つ又婚礼の場所へ御客に来たひとのことなどの関係で、その方が途中スラリとすむこともあったのでした。いずれ又お話しいたしますが。行きはおっしゃるようで行ったのですから。そして、そんなことについて、面白くもないものたちがすましこんでいるような雰囲気がすきでないことなんか自明ですしね。多賀ちゃんなんかの所謂影響のこともありますけれど、前後の事情から彼女も大いに恐慌していたから、意味はわかっていました。まさかぜいたく
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