vう。その張り出しの性質として、張り出しの尖端での感覚は緊張している。だが、張り出しの下に何を巣食わせているかということに周密な眼くばりがない。対外的な接触面での押しの自覚がつよいから。
貴方はいつか、私の日常生活に、どこか押し切っていないところがあるのじゃないかと、文学上の仕事に連関して云って下すったことがあります。覚えていらっしゃるでしょうか。
私は当時それを当時の心理なりに解釈して、よく会得されなかった。今は、この云われている押しというものは性質上、内向的なものであり、沈潜力の意味、自分の見きわめ方のギリギリ加減ということとしてわかり、そうすると、貴方の直感が健全なものにふれていることが、わかります。
正直に心持を云って、私は自分がただ一人の女、作家というばかりではないということを常に心におき、全く心を傾け力一杯やって来た。それが客観的に一般にうけ入れられ、正当に評価されるようになったことはよろこばしく、又社会生活の当然であるが、その間に、いつか一方では庇も出来ていたというわけになります。或性格の美点とか長所というものが、或関係の下ではマイナスの面をも示し、作用する一例であ
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