驍ニ思う。勿論、自分のお人よしを甘く買っているような、欠点としか云いようのないものも加っているのであるが。
 初めはいやでギューと首をつかまえられたような工合で面を向けたことを、観るうちに、感じるうちに、凡そ一年の自分の恰好《かっこう》がまざまざと浮んで来て、思わずも呻る有様であった。
 この発見では、私は貴方がこれまで書いて下すったどの言葉よりも、劬《いたわ》りなく自分を見て居ります。愛の手とその力の現れかたというものについても、真面目に感じます。
 今度のことで私は四つの心をそのむき出しの姿で目撃したのであって、自身をも全くつき放して見ることが出来ました。
 私は、自分たちの生活の形というものを、今あるよりほかの形で描くというようなことはしたことがなかった。これが必然なら最上に活かそうとだけ思って来た。今もそれに変りはないが、今度の経験で、自分がいつも貴方と一緒に日常を暮せたら、もうすこしはましになったろう、いつともしれず、庇なんかつかず、つよいきれいな力で洗われていただろうと思い、無限の思いに打たれました。いろんな、目にもとまらぬような細かい事々、気持、貴方というものを心の本尊に
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