由に本の借り出しをされる。わたしもそこで随分世話になった。
[#ここから2字下げ]
ソヴェト同盟の図書館数
 一九二六年   二二、一六三
 一九二八年   二二、九八二
[#ここで字下げ終わり]
 五ヵ年計画は図書館をこの上に五〇パーセントふやしはじめた。これは固定図書館だ。移動図書館は四万にふえる。
 本を読むのには図書館の外に農村では「読書の家」というものがある。
[#ここから3字下げ]
一九二八年   二一、八七六
一九三三年   三八、二八三
[#ここで字下げ終わり]
 図書室、文学、音楽、美術、体育、政治などの研究室をふくむ勤労者クラブその他は、五ヵ年計画とともにこんな工合に殖えつつある。
[#ここから3字下げ]
クラブ     七六四六(五ヵ年計画以前に比べ二四・九パーセント増)
農民の家    六八二〇(同 二五パーセント増)

[#ここから8字下げ]
――国庫全額負担の小学校――
[#ここで字下げ終わり]

 さて、一九一七年の十月のプロレタリア革命の後、ソヴェト同盟で、子供はどう教育されて行くかということが、世界各国からの、鋭い興味と観察の的だった。
 何故なら、ブ
前へ 次へ
全33ページ中13ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング