作家たちが少なからず紹介されている。
コムソモール、労農通信員の中から、プロレタリア芸術運動の交代者が現れつつあるということは、もはや疑う余地のない事実である。
党の文学に関するテーゼは一九二五年、既にこの点に注意を呼び起した。理論家ヴォロンスキーは最近妙な人道主義へ転落したが、昔、コムソモールや労農通信員の文学的創造性を尊重しなければならないと云った時は、完全に正しかった。その次代の交代者たるコムソモール、労農通信員たちの日常生活はどうであろうか? 彼等はめいめいの職場にあって、すっかり生産と結ばれて育って来ている。質のよい熟練工、技術家、専門家としてきっちりソヴェト生産の中軸的活動者となっている。或る産業に永年従事するものの特別な気持。階級闘争の現実的な経験。五ヵ年計画実現に関連して、或る産業に従事する労働者の独特な生活に起った独特な社会的変化などは、こういう現役兵=コムソモール出の労農通信員によって、最も自然に実感をもって把握され文学的作品の中に描写されつつある。
これこそ、本然的な芸術における産業別ではないか。
「ラップ」の重大な責任は、社会的労働において既に産別に組織さ
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