五ヵ年計画とソヴェトの芸術
宮本百合子
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)生産経済計画《プロフィンプラン》
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)『|若い親衛軍《マロダーヤ・グワルディア》』
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)俺等のあの時分の日記[#「俺等のあの時分の日記」に傍点]
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短い前書
ソヴェト同盟の生産面における五ヵ年計画というものは、今度はじめて試みられたものではなかった。誰でも知る通り、ソヴェト同盟の全生産は国家計画部と最高経済会議とが中心となって生産組合、職業組合との共力のもとに、年々計画的に行われて来ている。計画生産である。記念すべき一九一七年からソヴェト同盟は年々当面の生産計画とともに常に先へ先へ五ヵ年位ずつ一まとめにした生産拡大計画をもって進んで来た。一九二八―九年の経済年度から今回の五ヵ年計画が着手された時、資本主義国の「通」は先ず云った。「何だ! 別に珍しいことじゃないよ。ソヴェトではこれまでだって五ヵ年計画でやって来たんだ。」それから、続けて云った。「
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