要な手順が内密に調うと、スーラーブは、一般の臣下、村落の男子に、イラン遠征のことを明した。何処となく従前とは異るスーラーブの様子や、特に最近、不時の穀物徴発、馬匹整理のあったことなどで、事ありげに感じていた者共はスーラーブの宣言を、平静に、勇気に満ちて受けとった。
城の広場に召集された城の内外の主だった男達は、一人一人、進み出で、スーラーブの武運長久と、彼等の忠節の誓いを立て、神を召喚して、彼の剣の把手に額をつけた。
スーラーブの日常は、過去数週間の沈滞から、俄に活動の極点に移った。彼は、サアンガンの総勢を十隊に分けた。そして、一日交代に半隊ずつを引率し、猛烈な規律ある野外訓練を始めた。内房に、この度の企てが告げられた時、流石にここでは、気負ったスーラーブも当惑した。驚きの叫びと、恐怖の涙が室に満ちた。ターミナは、激しく涙を流しながらスーラーブの手を執り、自分の頬に押し当て歎いた。
「ああ、ああ、卿を楽く活かそうと思って、却って殺すことになってしまった。スーラーブ、よく覚えていて下さい。卿の屍を焼く日は、私の葬られる日ですよ、母を思うならどうぞ無事な姿を見せて下さい。卿が無事に戻る
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