い。imagination の abundance から来るという考え方もあるが、出鱈目で所謂暗示にかかり易い弱い性格を示す。その弱さの自覚される clear head が又自分にある。
人格の真の力
そのような(前に書いてある)ことを自分がわかる快心の心持だけで終ることは、結局、there is somethings ということが発見された丈である。発見! それについて自分はどう云う decision を下すかと云うところ迄ゆき、現在の心とその decide されたものとの間にダイナミックな折衝を生じなければ、真実人格を養う力とはならない。あるもののあるのを知るだけでは足りない。知ったそれに自分はどう向うか、その理想に叶うどれ丈の実力を持って居るか、そのしみじみとした反省が大切なのだ。
坪内先生の「実行に急ぎすぎる」と云う言葉を何かに向って云われたのは、先生の作品にさえあてはまる意味深い言葉だ。
近頃、自分の内的生活を、次に次にと新たなものを受け入れる為、一つ一つをたんねんにギンミし、それに一つ一つの decision を与えて居ない傾向がある。只感じるだけ。そこ
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