に居た男、大正九年の暴落でつぶれ、竹内のところでごろつき、会に入れて貰う。赤坂の芸者にひっかかった尻ぬぐいその他すっかりさせた男、段々隣保館で勢力を得て、今しきりに反竹内熱をたきつけて乗とろうとして居る。その男が、まあそれはよくないと宍戸をやめること中止さす。
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○宍戸に竹内どてらなどくれる。
○横田 中央出、両方にはさまりどうしたら利口に立ち廻れるかと考えている男。
○小野
○唐沢 老人、眠って居るいつも竹内の弱点をにぎる
○三輪
○竹中 竹内にすっかり恩になったのに反竹内熱を煽ろうとして居る。
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もやをやめさせろという そして当人を見ると、何故やめるか いやなことがあるか何とかなろうなどと云う。電話で「バカヤロー」と怒鳴るというウソ、人にそんなことを云うだけ 横田をやめさせろと云いつつ横田には内密で、成人教育をやらせる。
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〔欄外に〕
いたちごっこ
竹中は竹内を精神欠カンがあると云い、竹中をモヤは道徳的欠カンがあると云い、そのも
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