改革して世界プロレタリア文学の事実上の指導機関たらしめねばならない。」
国際局と外国プロレタリア作家団との連絡の問題について、報告後の討論に際し最も多くを訴えたのはアメリカ、フランス、チェッコ・スロー※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ック、フィンランド及びアラビヤ、印度、支那等植民地諸国の代表者であった。
国際局が今後遂行すべき課題が何であるか? についてイレッシは次の如く報告した。
「第一に外国のプロレタリア作家団体と、密接な連絡を設定しなければならない。又新しき数個の支部を設置しなければならない。そして文学運動における左傾と右傾の両偏向に対しては、従来の断乎たる態度をもって、闘争を継続しなければならない。
確乎たる指導、一切の偏向及び歪曲との断乎たる闘争、文学における真に正しいプロレタリア的方針の確立、これらが国際局の前に横たわる重大な課題である。
第一に外国支部の前に控えている課題は、生産から労働者を文学に吸引することであり之と並んでプロレタリア文学の同伴者中から××的作家を誘引することである。」
前田河にしろ、葉山にしろ、日本プロレタリア文学史の上では或る役割を果
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