すもの。
そう何でも彼んでも憎い者に仕ないだって。
「お前はそうお云いだけれ共ね、
彼れ丈の年に成って居て出入りする金の事位大抵は分って居るものだよ、
それでさ、
橋本からのだと知って居ながらそれで自分も食わせられたり着せられたり仕たんだもの、やっぱり同じ穴の狐なのだよ。
「そりゃあね、
お久美さんが彼の家の実の娘で有ったんなら、それを使わせない様にするとか何とか出来るかもしれないけれ共、世話になって居る身分なんですものね、
悪いと思ったって彼の人達で仕て行く経済の事まで口を出せないでしょうもの、
それを彼れ此れ云うのは無理ですわ。
お久美さんなんて、ほんとに気弱な可哀そうな人なんですもの。
「そんなに贔屓したって駄目だよ。
今に御覧、きっとお前が目を覚ます様な事が出来るから。
彼那何処の如何した子か知れもしない者を養子に連れて来たり、他人の金を横取りして使う様な家にちゃんとした者が居られると思うのかい。
お前は矢っ張り何と云ってもお嬢様だよ、
巧く彼の娘に綾吊《あやつ》られて居るのさ。
「いいえ、そんな事はない、
そりゃあどうしたって無い。
一年や二年ちょ
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