八九日 朝零下のこと多し
○七日 寺沢一時半に来る由、
冷静になろうとし、自分、机の前に来る。アディソンとスティールの wit よめず。我慢して十二時まで机の前に居る。左の肺尖の音が少し悪いから、鎌倉の養生院に居る知人に話し、見させようという。
自分も見て貰う。異常なし。
夜床につこうとして体を動し、その拍子に又出す。精神感動で手足ひやひや体をふるわす。湯たんぽ
八日 零下。
生活についての不安。
九日 ケイオーの奥田喜久三来、上半身むき出しになり、従順に深呼吸したり何かするAを見る哀れさ。矢張り異常なし。
十、十一、十二、平穏。
十三日 少しよくなってA、学校学校とさわぐ。
よくなって自分の仕事をして居られるのに行かないのはどうもと、義務を云々する。自分は其を姑息に感ず。
十四日 岸博士来、左胸部浸潤
来年二月頃まで休養
〔欄外に〕(七)[#(七)は縦中横]○病気にかまけて居るAを見る歯がゆさ。
聖書 マンネリズム
○上役に対して。
○パーマのこと。
二月頃
○西村のこと。
マリモ
本屋、
六月
ミスタ、ミセス ピアス
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